川上犬の紹介

最終更新日:2023年10月23日

 川上犬は長野県南佐久郡川上村原産の和犬です。「秩父山塊のヤマイヌが、猟師によって飼い慣らされた」との言い伝えが残り、現在でも、その野性的な要素が多々残る魅力あふれる犬です。

 しかし、戦時中の混乱等により、川上犬は絶滅の危機にひんした時期がありました。それでも戦後の貧困な時代に、村内有志の努力により復興され、現在では約350頭までに生息数は回復しています。

 昭和58年には、川上村に生息する川上犬の中から、容姿や血統の優れた犬が、長野県の天然記念物に指定され、今日までその条件が継承されています。

 川上犬保存会では、保存会の主旨に同意を得られる方にのみ、天然記念物の子孫にあたる子犬を分譲致しております。

 川上犬自体が稀少種で、その中でも長野県の天然記念物に指定された犬の子孫ですから、長野県の文化財保護条例が適応されます。従って、分譲といっても、ペットショップやブリーダーから購入する犬とは違い私物化できず、長野県の生きた文化財を共有する事になるため、事前審査もあります。

 事前審査の内容は、自然環境を中心とした飼育環境を重視し、川上犬の体質に適合しない高温多湿な地域や、都市部にお住まいの場合は、ご遠慮頂くこともあります。

 現在は子犬が産まれず、分譲の申し込みを中止しています。申し込みを再開する場合はホームページで告知します。

お問い合わせ先

教育振興課 社会文化係
電話番号:0267-97-2000 ファックス:0267-97-2033

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